開発部門が設計データをPLMシステムで管理することで、ファイルベースシステムを使うより生産性を向上できる分野が多くあります。また、CADとPDM/PLMをつなぐインテリジェントなコネクタがルーチンワークを引き受け、エンジニアリングプロセスを制御し、必要に応じて自動化します。
設計部門で拠点ごとに異なるCADシステムが使われていても大丈夫です。コネクタがすべての製品とバリアントの説明情報を、お客様のニーズに沿ったデータモデルで一貫して集約します。テンプレート、テストルーチン、自動化機能が組み込まれ、標準化された手順と安全なデータの取り扱いを、常に使い慣れたCAD環境から徹底することができます。
高いデータ転送性能が常時確保され、50,000点を超えるコンポーネントで構成されるような非常に大規模なアセンブリでも速やかにロード、保存できます。コラボレーション管理機能により、同じモデルに関係する複数のユーザーのコラボレーションを制御します。
イノベーションのサイクルをさらに改善する手段として、お客様の他のソフトウェアソリューション、例えばシミュレーションやQA、あるいは社内のERPやMRP等のシステムとの情報交換をデジタル化することも可能です。コネクタはあらゆる関連データを創出します。これはPLMをクラウドで運用している場合も有効です。
モデルを読み込む前に検索を実行します。サーバーベースのデータ管理と異なり、CADーPLMコネクタにはエンジニアリングに対応する検索機構があり、特にモデルや図面が分類されている場合には、迅速に結果が表示されます。PLMはWIPのものを含め、あらゆるMCADオブジェクトに対応します。
大規模なモデルの場合、ファイルキャッシュにより効率的なダウンロードが可能です。インターフェースに組み込まれた設定マネージャーでは、ロード時に「as saved(保存ファイル)」「as released(リリースファイル)」「current(最新ファイル)」を選択可能です。また最終設計はPLMから編集するモデルに直接挿入することができます。
CADデータが保存されると、製品の完全な構造がコネクタに提供されます。ファイルにはお客様の規則に従い一意名が与えられます。同時にCADドキュメント、品目マスタデータ及びパーツ一覧が割り当てられます。バージョン管理により既存データがうっかり上書きされるのを防ぎます。
保存時にコネクタはNCファイルを生成したり、CADデータを指定の中間ファイル形式に変換する等、設定されたプロセスを開始し、個別に、または1ファイルにまとめて、すぐに処理、あるいは設定時刻にバッチ処理を行います。データモデルに保存されたテンプレートにより、データパッケージに含めたい情報が定義されます。
またプロジェクトが保存されると、コネクタはパーツ一覧を様々な形式で自動的に生成します。例えば一段階部品表、ストラクチャー部品表、バリアント部品表や予備・摩耗部品の一覧です。パーツ一覧から主導で部品を削除または追加でき、完璧な一覧を作成することができます。データソースは3Dモデル構造または図面のパーツ一覧表から選択できます。