SAP PLM統合

イノベーションを管理し、真の競争力につなげる

製品イノベーションやさらなる製品開発で先行していくためには、体系的に構造化されたプロセスがなければイノベーション管理を進めることはできません。

全社で統合されたプロセスや継続的な情報の流れを実現することで、市場の新たな需要に迅速かつ柔軟に対応することができます。SAP PLMはSAP ERPに統合されており、生産管理や品目管理も含まれます。見落とされがちな点ですが、効率アップによりイノベーションの全般的なコストも圧縮することができます。価値を生まない業務は製品開発プロセス(PDP: product development process)から大幅に削減されるためです。

これを達成する方法の一つは、製品を説明するあらゆるデータを共通の製品ライフサイクル管理(PLM)システムに統合し、透明性を確保することです。スマートなプロセスにより関連情報を各社員の業務のコンテキストに統合します。

当社のSAP PLM統合ソリューションの概要

  • ECAD Electric
    • AutoCAD Electrical
    • AUCOTEC Engineering Base
    • EPLAN
    • ETAP SEE Electrical Expert
    • Siemens Capital
    • SOLIDWORKS Electrical
    • Zuken E3 Series
  • ECAD Electronic
    • Altium Designer Standard
    • Cadence Allegro
    • Cadence OrCAD
    • Siemens PADS
    • Siemens Xpedition
    • Pulsonix
    • Zuken CR 8000
  • ECAD EDM
    • Altium Designer Pro
    • Altium Designer Enterprise
    • Cadence OrCAD EDM
    • Siemens EDM
  • SysML/Simulation
    • SimulationX
  • ALM/Software
    • Subversion
    • GIT
    • Jenkins
    • TeamCity
    • Integrity
  • Others
    • SOLIDWORKS PDMP
    • SW & Firmware

SAP ECTRとは:分野横断的な製品開発のための信頼できる唯一の情報源(SSOT: Single Source of Truth

SAP Engineering Control Center(ECTR)はメカトロニクスPDPをシステムに基づいてコントロールできるソリューションです。ECTRはすべての製品データを一貫性のある一元化された単一システムで管理します。共通の統合された製品データモデルにおいて、機械系、電子系、電気工学、ソフトウェア、ファームウェアの互換性のある関連バージョンを連携させます。

こうすることで共通のパーツ一覧等の製品文書の完全性と透明性を確保します。パーツ一覧は例えば次のような形が可能です。

  • 各領域のポジション番号範囲を保持した完全なパーツ一覧
  • MCAD、ECAD、ソフトウェア用の個別のパーツ一覧で構成される完全なパーツ一覧
  • すべてのポジションを記載した構造的な総合パーツ一覧

エンジニアリング部門間で一部自動化された継続的なデータ交換を行うことで、製品開発とその変更プロセスを調和させます。これにはIDF、STEP、PDFといった中間ファイル形式が適しています。SAP PLMに組み込まれた閲覧ツールで、衝突検証やデジタルモックアップ(DMU: digital mock up)等のコラボレーションが容易になります。

最後に、信頼できる唯一の情報源(SSOT)は、文書管理部門にも貢献し、製品のリリース後速やかに必要なあらゆる情報にアクセスできるようにします。

各開発分野のメリットの概要

各開発部門で個別に最適なPLMデータモデルや望ましいシステムテクニカルプロセスサポートを設定します。導入方法の一つとして、各開発を標準化するテンプレートの活用があります。各部門でこのテンプレートを用いて、手法や命名規則、保存場所、どのような情報を誰のために、どのようなフォーマットで、どのようなネイティブデータに基づいて生成するか等を定義します。領域内で同一のアプローチを採用することで、協力体制や統制されたコラボレーションを推進することができます。

製造を早い段階で統合し、生産を計画通りに素早く開始

製造が開発プロセスの非常に早い段階から関わることで承認後に速やかに生産を開始できます。これにより、時間やコストがかさみやすい、製造部門と設計部門の間のテストのやり直しや再三のコミュニケーション、エンジニアリング部門の修正作業をなくします。

製造部門を開発に統合するため、各領域で製造データ、そしてパーツ一覧を元にした最初のエンジニアリングBOM(EBOM: Engineering Bill of Material)を早期段階で作成します。これはいずれもSAP ERPに転送されます。ここであらかじめ用意されたEBOMは、製造BOM(MBOM: Manufacturing Bill of Materials)に変換され、製造部門が初めて、今後の業務の概要を知ることができます。EBOMとMBOMが連携されると、MBOMは自動的に更新されます。

全社的なデータの透明性

他にも効率を高める方法として、コンポーネントデータベースをPLMで集約して維持する方法があります。既存のコンポーネントが変更された場合も新規に作成された場合も、また、操作がCADツールからでもPLMからでも、PLMとオーサリングツールの間でコンポーネントライブラリが定期的に同期されることで、一貫性のある品目マスタデータが生成されます。これは分野内のすべての開発者のための共通の基盤となります。

便利な検索機能、透明性の高いデータ管理、一貫して分類される製品データやドキュメントにより、情報を素早く見つけることができます。これにより、すでにリリースしたデータの再利用が促進されます。複数の製品で利用されるコンポーネントは漠然と管理されるのではなく、最終製品による参照が行われます。そのため、頻繁に使われるコンポーネントが編集されると、すべての最終製品が自動的にアップデートされるという大きな利点があります。

SAPパートナー

SAP Engineering Control CenterインターフェースはSAP価格表に基づいて提供されます。当社はSAP SEの長年にわたるパートナーとしてSAPのインターフェース戦略をサポートしており、以下のECADシステム向けのSAP Engineering Control Centerインターフェースを開発しています

  • Altium Designer*
  • Cadence Allegro*
  • Cadence OrCAD CIS*
  • Mentor Xpedition*
  • Mentor PADS Standard/Plus*
  • Mentor PADS Professional
  • Pulsonix

*SAP価格表の製品

製品動画

当社のプラットフォームのマトリックスとSAP PLMソフトウェアバージョンに関する詳しい情報はこちらからダウンロード可能です。